Lesson 076 – データベースについて
Excelでは「顧客名簿」や「売上一覧」など、びっしりとセルにデータが敷き詰められたワークシートと遭遇することは、とても多いです。
このように整理されたものは、Excelで並び替えたり、条件に基づいてフィルタリングしたり、というようなことができます。
そういった操作が用意されているタブが、これから説明をする[データ]タブです。 この[データ]タブを勉強する前に、基本的な用語を勉強しておきましょう。
このデータの集まり。一行目の先頭に見出し(項目名)があり、その見出しに倣って二行目以降も、それぞれのデータが規則的に入力されています。
見出しに書式を設定し、罫線で仕切りをつけ、このように見栄えを良くしたもの。 わたしたちは一般的に「表」と呼んでいますよね。
エクセルでは、この「表」を「データベース」として取り扱うことが可能です。
データベースとは、Wikipediaの説明を引用しますと「(コンピュータによる情報処理で)蓄積・検索・更新などに便利なように有機的に整理された情報の集まり」ということ。
つまり、この表をエクセルがデータベースとして自動的に認識してくれるため、作成した表にフィルタボタンを付けて、該当データを探したり、その抽出したデータを数えたり、また必要に応じて並び替えたりとすることができるわけです。
ですから、データベースとしての用語もすこし覚えておかないといけません。
- 赤い枠で囲った縦の要素を「カラム」と呼んでいます。
- 黄い色で囲った横の要素を「レコード」と呼んでいます。
- 緑の部分を「フィールド」と呼んでいます(ワークシートに対してはセルと言います)。
例えば、このキャプチャの表で、割引率が8%の人のみを抽出したとします。
ステータスバーを見てみると……。
20レコード中8個見つかりました、といった言葉で出てきますね。こういったところで、データベースの用語が使われています。
この[データ]タブでできることは、以下の通りです。
- 外部からのデータ(形式は様々)を持ってくることができる
- 売上の高い順(降順)に並び替えることができる
- 売上の低い順(昇順)にも並び替えることができる
- 条件を指定して、知りたい並びのレコードの抽出ができる
- 重複したデータを削除することができる
などなど。 それでは次のLessonより[データ]タブでできる基本的な操作を説明してきましょう。
[char no=”1″ char=”さえちゃん1”]表計算ソフトなのですが、1枚のワークシートには100万行ものデータを格納できるので、データベースとしても使うことができるのがExcelです。ただ、10万行ルールという暗黙の範囲がありまして、これを超えるものはちゃんとしたデータベースソフトを利用したほうが無難です。あくまでExcelは表計算ソフトですからね。[/char]