Power BIでは、基本的に次の3つの手順でレポートを作成していきます。
1. データの準備
2. データの加工
3. レポートの作成
ここで、少し考えてみてください。この3つの作業のうち、実際に一番ウェイトが大きいのはどこでしょうか?
さて、いかがでしょうか…。
答えは「2. データの加工」です。もちろん、データの準備も含めて考えれば、「1と2」が正解とも言えます。Power BIでグラフやダッシュボードを作成すること自体は、実はそれほど難しい作業ではありません。
では、何が難しいのでしょうか?
それは、「使えるデータを揃えること」と「そのデータをきれいに整えること」です。実務では、このデータの準備・加工・クレンジングに、全体の作業時間の8割、場合によっては9割近くを費やすこともあります。
例えば、Excelのマクロを使ってデータを整えたり、Excelに搭載されているPower Queryを使ってデータを加工したりします。さらにデータ量が大きくなってくると、Excelだけでは処理しきれなくなることがあります。
その場合には、Pythonなどのプログラミング言語を使ってデータを処理する必要も出てきます。
つまり、Power BIを使いこなすためには、単に「グラフを作る技術」だけを身につければよいわけではありません。その前段階にある「データを扱う技術」が非常に重要なのです。
このPower BIの研修では、「データクレンジング(準備・加工の作業)」の話はまったくしません。「このボタンを押して、このグラフを作りましょう」という操作方法がメインになります。
なので、「Power BIでレポートを作ること自体は、それほど難しくない」ということを意識していただいて、「本当に時間がかかるのは、データを揃えて、使える状態にすること」だという点を押さえておいてください。
これをデータの前処理っていったりもしますが、ここが地味に大変です。しかし、いまは生成AIがすごくよく動いてくれるので、2026年4月ぐらいから本当に楽になりました。
だからデータの前処理は、全部生成AIに投げることができるようになったので、レポート作成も今後は非常にスムーズになっていくはずです。ですから、8割9割の労力がもしかしたら改善されていくことが期待されますね。
では、学習するおおまかなポイントを先に確認しておきましょう。
1. ビジュアル
2. スライサー
3. ドリルダウン
4. 相互作用
この4つのキーワードが網羅できれば、Power BIの基本は完璧です。
1. ビジュアルとは何なのか
2. スライサーを使うと何ができるのか
3. ドリルダウンすると何が起こるのか
4. レポート同士がどのように相互作用するのか
初級編ではひとつずつ解説していきますので、焦らずにゆっくり学習していきましょう。