MAX(マックス)/MIN(ミニマム・ミン)関数の使い方
MAX(マックス)関数は、セルに含まれている各数値データの最大値を求めてくれる関数です。対してMIN(ミニマム・ミン)関数は、セルに含まれている各数値データの最小値を求めてくれる関数です。
【構文】
=MAX(数値1, 数値2……)
=MIN(数値1, 数値2……)
【使用例】
- =MAX(B2:B5)
セルB2~B5までの数値データの最大値を探してくれます。 - =MAX(B2:B5,D2:D5)
セルB2~B5と、セルD2~D5までの数値データの最大値を探してくれます。 - =MIN(Sheet2!B2:B5)
別シート「Sheet2」のセルB2~B5までの数値データの最小値を探してくれます。
[char no=”1″ char=”さえちゃん1”]オートSUMボタンの中にも含まれているMAX関数とMIN関数は、単純に最大値・最小値を求める関数で、Excelの学習本ではだいたいとあるクラスで行ったテストの最高点・最低点を求めさせることが多いのですが、そんな単純な使い方は業務ではあまりしません。ワンポイントアドバイスに統計解析での使用例をちょっと書いてみました。[/char]
関数説明
1週間の体重計記録で、最大値と最小値を求めてみましょう。
MAX関数とMIN関数は、[数式]タブ→関数ライブラリ[その他の関数]→[統計]の中にあります。
読み方は、MAX(マックス)関数はそのまま、MIN関数は(ミニマム)関数と読むのが講師業をやってきた経験の中で多数派でしたが、関数名は正式名称の発表がないので、ミン関数と呼んでも間違いではありません。
引数ボックスの使い方はSUM関数と同じでシンプルです。
今回はセルC3~C9までの範囲なので、数値1のみで足ります。離れた範囲も含めたいときは、数値2、数値3を使います。
最大値が求められました。
最小値もMIN関数を使って、同様に求まります。
このようにMAX関数は範囲選択したデータの中の最大値を、MIN関数は範囲選択したデータの最小値を求めてくれる関数です。
さえちゃんのMAX/MIN関数ワンポイントアドバイス
[char no=”4″ char=”さえちゃん3”]最大値・最小値の求め方は簡単ですが、では実際にどういうシーンがあるの? と疑問に思う方も多いのではないでしょうか? AVERAGE関数を使ったとき、データの範囲はどれくらいか? を必ず調べなくてはいけないので、MAX関数とMIN関数はAVERAGE関数を使うときにセットで使われますね。[/char]
平均を求めるとき、最大値と最小値があれば、大きく外れた値は存在しないな~ということを確認することができます。
体重の場合、明日+50キロになってしまった! ということは通常考えられませんからね。平均を求めたとき、だいたい最大値と最小値の中間地点に平均値は収まります。
次の場合はどうでしょう? AVERAGE関数は、純粋な「割り勘」を示します。
平均値は「2,448)」に対して、最大値は「4,800」、最小値は「980」。
980 (最小値)
+1,468
2448 (平均値)
-2,352
4800 (最大値)
注文の少ない人は、1467円も多く支払わなくては行けなくて、一番注文した人は2352円お得になるという結果になりました。これでは不平等が生じますよね。
このように、平均値は算術平均で出力されますが、最大値と最小値を調べることで、簡単にデータの分布がちょっと不公平だぞ? ということがわかるようになります。
平均値を狂わす値のことを「外れ値」とも呼んでいますが、MAX関数とMIN関数は、この外れ値を探すのにも大変役に立つ関数だということです。
単純に最大値・最小値といっても、奥が深いですよね。
関数ステータス
関数ライブラリの種類
統計
数式の構文
=MAX(数値1,数値2……)
=MIN(数値1,数値2……)