Locker Studio で日数進捗率を表示する計算式
Web広告を運用していると、日数進捗率という指標が重要な目安となります。
例えば、広告運用費を20万円としたら、その月で20万円を使ってパフォーマンスを出す必要があるため、運用費÷予算の割合が、今日の日数÷月末日数の割合より下回っていると、ペース配分が遅れていることがわかります。
もちろん、各媒体での運用における学習期間などを考慮すると、必ずしも日数進捗率のようにペース配分よく進むとは限りませんが、日数進捗率という等間隔なペース配分がいいペースメーカーとなるわけです。
GoogleのBIツール、Locker Studio を使用していると、Excelでいえば月末日付を出力してくれる「EOMONTH(エンド・オブ・マンス)関数」が存在しないため、どうしたものかと考えていました。
結果、Locker Studio で進捗率を出す式は、以下のようになりました。
DAY(TODAY())/DAY(DATETIME_SUB(DATE(YEAR(TODAY()),MONTH(TODAY())+1,1),INTERVAL 1 DAY))
それぞれ数式を分解しながら、見ていきましょう。
グラフは「スコアカード」を選んで「計算フィールドの追加」で数式を入力します。また、集計方法は「最大値」にしておいてください。
STEP① 今日の日付を数値データとして取得
DAY(TODAY())
DAY()関数とTODAY()関数は、Locker Studioにもあるので、今日の日付が「2024年9月15日」であれば、「15」という数値データを取得することができます。
TODAY()関数は、今日の日付を出力する関数。そしてDAY()関数は、日付データより日にちを数値データで取り出してくれる関数です。
STEP② 翌月の1日を出力する
DATE(YEAR(TODAY()),MONTH(TODAY())+1,1)
YEAR()関数、MONTH()関数は、DAY()関数同様、その日の年と月を出力してくれます。同じく今日の日付を「2024年9月15日」として数式を紐解くと、
DATE(2024,10,1)
となります。MONTH()関数のところで、+1をしていますからね。
DATE()関数は、各数値を日付に直してくれる関数で、これでTODAY()関数で得られた本日の日付から、翌月月初の日付「2024年10月1日」を作成することができました。
STEP③ 翌月1日から、1日分引いた日付を出力する
Locker Studioには、DATETIME_SUB()関数という特有の関数があります。こちらは、所定の日付より前の日付を算出してくれる関数です。
DATETIME_SUB(DATE(2024,10,1),INTERVAL 1 DAY)
※ 公式の使い方だと
DATETIME_SUB(DATE "2024/10/1", INTERVAL 1 DAY)
DATETIME_SUB()関数の中に、先ほどの日付を入れてあげると、1日前の日付を算出してくれました。これで、月末日付を取得することができました。
DAY(DATETIME_SUB(DATE(YEAR(TODAY()),MONTH(TODAY())+1,1),INTERVAL 1 DAY)
10月1日の1日前の日付を取得。つまり、この式では9月の月末「30」という数値データを出力してくれます。
STEP④ 計算式を整える
最後に割り算を作成します。
①の式を分子に、③の式を分母とします。
DAY(TODAY())/DAY(DATETIME_SUB(DATE(YEAR(TODAY()),MONTH(TODAY())+1,1),INTERVAL 1 DAY))
これで完成です。
Rawデータには全く紐づかない指標ですが、広告運用費の進捗率を確認するときの目安はやっぱり必要です。この日数進捗の値があれば、1日当たりのペース配分も算出できますし、月末着地予測も立てることができます。
もっと簡単な方法があればいいなと思ってはいるのですが、Excel講師的なマインドが生み出す計算式として、これが精いっぱいなのかなとも諦めています。
まあ、できればいいでしょう。ご参考までに、よろしくお願いいたします。