FV(フューチャーバリュー)関数の使い方
FV(フューチャーバリュー)関数は、年利〇%で資産運用した際、△年後にはいくらになるのかを試算してくれる関数です。
【構文】
=FV(利率, 期間, 定期支払額, 現在価値, 支払期日)
【使用例】
- =FV(0.35%, 5, 0, -3000000, 1)
銀行で定期預金を開設した場合を想定してください。年利が0.035%、5年の期間で、最初に300万円を支払って(期首なので支払期日は「1」)口座開設しました。5年後、満期になった金額は「3,052,869円」となります。
2021年9月のSBI銀行のスーパー定期預金を参考にしました。ただし、税引き前です。
- =FV(0.02%, 5, -1000000, -1000000, 1)
年利が0.02%。スーパー定期預金で最初に100万円、2年目以降も100万円ずつ、累計5年預け入れをした場合、5年後は「6,004,001円」となります。
2021年9月の三井住友信託銀行、スーパー定期預金参考。これも税引き前です。
[char no=”1″ char=”さえちゃん1”]期首・期末がこの関数を理解するのに難しいところですが、どのタイミングでお金を渡したか? の話になります。口座開設の場合、窓口で印鑑を持って定期預金を作成し、そのタイミングでお金を入れるので、必ず期首(第5引数は「1」)になります。そこから運用スタートできますからね。期末で計算する場合は、9月10日に投資信託の申し込みして、9月末日からお金が3万円ずつ引き落としが開始される場合は期末になります。この場合、9月は資産運用を何もしていないため、利率に反映されませんよね。[/char]
関数説明
将来いくらになるのか? 未来の価値ということで、Future Value という名前です。
2021年9月17日付で三井住友信託のWebページに掲載されていた、スーパー定期の利率でFV関数を使って定期預金のリターンを計算してみましょう。
年利は0.02%、5年の預け入れで、積立金額は100万ずつ、初回に100万円を入れたので、5年で600万円を預け入れました。どれくらいの利子になるでしょう?
FV関数で注意しなければいけないのは、下の表で③と④は手元から離れるお金になるので、必ず負の数になります。
FV関数は、[数式]タブ→関数ライブラリの[財務]の中にあります。
上からきれいに引数を取得しました。
答えは「6,004,401」円になりました。
元本保証があるスーパー定期預金。しかも税引き前。計算ミスしているくらいの少なさですね。
さえちゃんのFV関数ワンポイントアドバイス
[char no=”4″ char=”さえちゃん3”]FV関数で求められるのは、あくまで試算です。未来の資産、つまり資産運用においては、ローンのようにきれいな複利計算のようにはならないので、資産運用の目標値として扱ってください。[/char]
老後2,000万円問題は、あらかた正しいと思っています。
個人事業主は国民年金保険料しか基本ないので、2カ月に12万円ずつしかもらえませんから、もう貯金を切り崩すしかないんですよね。
若いうちから資産運用というのは正しいですね。
ただ、資産運用をするためには手数料、管理費、そして収益が出たときの税金と、出ていくものがあるはずです。
パンフレットのとおりの数値を材料に計算したFV関数の通りにはならないでしょう。
それでも、銀行に預けているだけでは資産は永遠に増えないので、積立NISA、確定拠出型年金、各種ファンドに手を出して、ぜひ資産運用をしてみてください。
FV関数は、未来の自分の豊かさを考えさせてくれる関数です。
関数ステータス
関数ライブラリの種類
財務
数式の構文
=FV(利率, 期間, 定期支払額, 現在価値, 支払期日)