QUOTIENT(クオーシェント)関数の使い方
QUOTIENT(クオーシェント)関数は、商の部分を求めてくれる関数です。
【構文】
=QUOTIENT(分子, 分母)
【使用例】
- =QUOTIENT(7, 3)
7÷3 の数式を行います。答えは商の部分「2」を出力します。余りは無視します。
[char no=”1″ char=”さえちゃん1”]そのまま割り算をすると、割り切れない場合は小数点が出力されてしまいます。余りは無視して、何組できるのか? 物理的に最適な振り分けを組みたい! というときに使える関数です。[/char]
関数説明
サンプルで簡単に結果を確認しましょう。
キャンディーが1,574個あります。これを7個ずつ袋詰めをする場合、何組できるかを算出してみたいと思います。
普通は割り算で算出しますが、結果に小数点が出力されてしまいますよね。
表示形式を変更して小数点を隠してしまうと、四捨五入がされてしまうので、この場合は225組とデータ上に表示されてしまいます。
この場合、225袋目を詰めていたら「あれ? 最後合わなくない?」 という結果になってしまいます。意外とこういうのありそうですよね。
例えば、イベント業務で大量のパネルを発注する際、487mに1.2m間隔ずつ置くので405.833枚必要だ! という計算をした場合、四捨五入された「406」という数字を頭の中で思い込んでしまうと、406枚目がミスマッチするといった具合です。
この場合、予備として1枚多く発注しても問題はないのですが、0.833枚分余るスペースをどう調整するか? を先に考えなければいけません。
小数点表記は、物理的な「モノ」が扱われる現場において、人を惑わせます。実際に必要な個数は何個なのか? 商の部分だけを求めたいというのは、こういうときにあるわけなんですね。
QUOTIENT関数は、[数式]タブ→関数ライブラリの[数学/三角]の中にあります。
第1引数に「分子」、第2引数に「分母」を入力します。
この場合、キャンディーは224組完成する、ということがわかります。
残ったら自分たちで食べてしまおう! ということであれば、必ず分母の数以下、この場合だったら1~6個余るので、その数はもう必要ないわけです。
不要な余りは求めない、必要ないというとき、QUOTIENT関数を使ってください。
さえちゃんのQUOTIENT関数ワンポイントアドバイス
[char no=”4″ char=”さえちゃん3”]キャンディーのケースの場合、QUOTIENT関数で何個に分ければいいか? も調べることができます。振り分ける組数が決まっているときにも使えるんですね。[/char]
キャンディーが1,574個、組数が150と決まっている場合です。
この場合も小数点が邪魔になるので、QUOTIENT関数で求めてみましょう。
10個ずつ袋詰めをしていけば、150組数は必ず分けられるということがわかりますよね。このように、業務は個数を完全に合わせる必要がないものもあるのです。
関数ステータス
関数ライブラリの種類
数学/三角
数式の構文
=QUOTIENT(分子, 分母)