アドレスバーと「https://」の意味
Address Barアドレスバーは、住所の欄
ブラウザの画面のいちばん上に、横に細長い欄があります。これがアドレスバーです。
ふだんは今どこのページを見ているかを示す文字列がここに表示されていますが、実はここに何を書くかで、行き先を自分で指定することもできます。
Webページは1枚1枚に、世界にひとつしかない住所があります。それがURLです。
アドレスバーは、ちょうど郵便物の宛名を書く欄と同じ役目を持っています。宛名を書けばその家に届くように、アドレスバーにURLを書けば、そのページにたどり着きます。
逆にいえば、今アドレスバーに表示されている文字列は「今、自分がどの家の前に立っているか」を示す宛名でもあるのです。
住所を読んでみる
試しに、当サイトの住所を分解してみましょう。
https://www.transparently.jp/pc-basic/
という並びのうち、いちばん大事なのは「transparently.jp」の部分です。ここをドメインと呼びます。
ドメインは、住所でいえば「どこの建物か」にあたる部分です。
その後ろに続く「/pc-basic/」は、建物の中の「どの部屋か」を示しています。
同じ建物(同じドメイン)の中に、部屋がいくつもぶら下がっているイメージです。URL全体を丸暗記する必要はありません。
今、自分がどの建物(サイト)の中にいるのかを、ドメインを見て確かめられれば、それで十分です。
「https://」の意味
住所の先頭についている「https://」という呪文のような文字にも、意味があります。これは建物の場所そのものではなく、「この住所へ、どんな運び方で荷物を届けるか」の指定です。
sはsecure(安全な)のsです。httpsで通信すると、やり取りする内容は封筒に入れて封をされた状態で運ばれます。これが暗号化で、途中で誰かに覗き見されても、パスワードやカード番号の中身までは読めません。
一方、sの付かない古い「http」は、封をしていないハガキのようなものです。
書いてあることは、運ぶ途中で誰でも読めてしまいます。今はほとんどのサイトがhttpsに対応しており、アドレスバーの鍵マークは「今、封をした状態で通信している」ことを示すサインです。
検索窓との合体
今のブラウザのアドレスバーは、もうひとつ役目を持っています。
住所を書く代わりに、思いついた言葉をそのまま打ち込むと、自動的に検索してくれるのです(検索そのものについてははじめてのWeb検索で詳しく扱います)。
以前は、アドレスバーと検索窓は別々の欄でしたが、今はひとつに合体しています。住所を知っているときは住所を、知らないときは言葉を打てばいい。それだけ覚えておけば迷いません。
ここからは、基礎の一歩先の話です。初心者の方は読み飛ばして構いません。でも、パソコン歴の長い方ほど「そうだったのか」となる話です。
ドメインは「後ろから」読む
ドメインは「後ろから」読むのが鉄則です。たとえば「transparently-jp-example.com」という並びを見たとき、これは「transparently.jp」というドメインではありません。
前方の「transparently-jp-」の部分は、ただの飾りの文字列にすぎず「transparently-jp-example.com」という、まったく関係のないページを指しています。
見た目そっくりの偽サイトは、画面のデザインだけなら簡単にコピーできます。しかし、本物のドメインだけは奪えません。焦らず後ろから読む癖をつけておくと、この手の偽装にだまされにくくなります。
鍵マークは、本物の証明ではない
もうひとつ、経験者ほど誤解しがちな注意点があります。鍵マーク=本物の証明ではないということです。鍵マークが意味しているのは「通信が暗号化されている」ことだけで、「このサイトが安全・本物である」ことまでは保証していません。
今どきは詐欺サイトも普通に https を使っており、鍵マークをきちんと表示します。見るべきは鍵の有無ではなく、ドメインです。
教室のひとこま
最後に、このテーマを教えるとき、教室で毎回のように交わされるやりとりをご紹介します。
講師
講師見てほしいのは鍵ではなく、ドメインの方なんですよ。
まずはドメインをしっかり確認する。Webサイトは、公開された場所にデータがあるため、私たちはどこからでもアクセスすることができます。つまり、公開されている場所にあるからこそ、コピーサイトを簡単に作れてしまうのですね。偽物だと気づくのは、ドメインを確認するしかありません。
もうひとつ、鍵マークについての誤解は本当に根強く、長年パソコンを使ってきた方ほど「鍵さえあれば大丈夫」と思い込んでいます。この思い込みを外すのは、初心者への説明より難しいくらいです。だからこそ、このレッスンでは初心者向けの基本と一緒に、経験者への注意もセットで伝えるようにしています。