プリンタドライバをアンインストールしてみよう
Uninstallなぜ、消す必要があるのか
新しいプリンタを買って、古いプリンタは電源も抜いて片づけた——それで安心していませんか。実はパソコンの中には、まだ古いプリンタのドライバ(機械を動かすための翻訳ソフト。くわしくはプリンタドライバをインストールしてみようで説明しています)が居座ったままのことがあります。印刷しようとすると、パソコンは律儀に「登録されている宛先」へ送り続けます。宛先が古いプリンタのままだと、印刷ボタンを押しても、何も出てこないという事故が起きるのです。
これは、引っ越したのに、旧住所あてに手紙を送り続けているようなものです。届け先はとっくにそこにいないのに、パソコンだけは知らずに送り続けます。ドライバは、パソコンとプリンタの間に立つ通訳のような存在でした。通訳の出番が終わったら、きちんと退場してもらう。それが今日のテーマ、片づけの作法です。
プリンタを削除する
まずは、選択肢から古いプリンタそのものを外します。手順は次のとおりです。
- 設定を開き、Bluetoothとデバイスをクリックします。
- プリンターとスキャナーを選びます。
- 一覧の中から、片づけたい古いプリンタをクリックします。
- 「削除」をクリックします。
これで、印刷するときの一覧から古いプリンタの名前が消えます。次に何かを印刷しようとしたとき、消えたはずの宛先に迷わされることもなくなります。
付属ソフトも片づける
プリンタには、たいてい管理ソフトやスキャン専用ソフトが一緒についてきます。ドライバを削除しただけでは、この同居人たちは残ったままのことがよくあります。設定→アプリ→インストールされているアプリを開き、メーカー名(Canon、EPSONなど、買ったプリンタのメーカー)で探してみましょう。見つかったら、アンインストール(住まわせていたソフトに、引っ越しをしてもらう操作)をクリックします。
ここで一つ、安全柵を立てておきます。知らない名前のものを手当たり次第に消さないでください。消してよいのは、プリンタのメーカー名が付いているものだけです。一覧には、パソコンの動作に必要な見慣れないソフトもたくさん並んでいます。片づけは、宛先がはっきりしているものだけにとどめるのが安全です。
「通常使うプリンター」を確かめる
古いプリンタを削除したあと、思わぬ落とし穴があります。印刷ボタンを押したら、紙が出てくるはずの機械ではなく、PDFとして保存する画面が出てきた——という経験はありませんか。これは、印刷の宛先である「通常使うプリンター」の設定が、削除の影響でずれてしまうことがあるためです。
仕上げに、プリンターとスキャナーの一覧を開き、いま使いたい新しいプリンタに「既定」の印がついているかを確認しておきましょう。ここまでやって、はじめて片づけは完了です。
ここからは、基礎の一歩先の話です。初心者の方は読み飛ばして構いません。でも、パソコン歴の長い方ほど「そうだったのか」となる話です。
印刷は「行列」に並んでから送られる
印刷は、ボタンを押した瞬間にプリンタへ届くわけではありません。パソコンの中にある印刷キューという行列にいったん並んでから、順番に送り出されています。行列の先頭が何らかの理由で失敗したまま動かなくなると、後ろに並んだ分は全部せき止められてしまいます。
「何度押しても出ない」の正体
「さっきから何度も印刷ボタンを押しているのに、紙が出てこない」——これはたいてい、この行列詰まりです。押した回数だけ、行列がどんどん後ろに伸びているだけなのです。
行列を見て、詰まりを流す
プリンターとスキャナーから該当のプリンタを開き、「印刷キューを開く」をクリックすると、待っている行列がそのまま見えます。先頭で止まっている1件を削除すれば、後ろに並んでいた分がまた流れ出します。何度も印刷ボタンを押す前に、まず行列を見る。これも、覚えておくと役に立つ知恵です。
教室のひとこま
最後に、このテーマを教えるとき、教室で毎回のように交わされるやりとりを。
講師
講師教室では、プリンタを削除しても新しいプリンタが自動的に「通常使うプリンター」にならないケースに何度も遭遇しました。受講者が「印刷したのに、どこにも出てこない」と焦る場面は、たいていこれが原因です。
もうひとつよくあるのが、付属ソフトの一覧を見て「これは消していいですか」と一つひとつ確認される方です。慎重なのはとても良いことなので、私は「メーカー名が入っているものだけ」という合言葉をお伝えするようにしています。