メールの使い方 ― Yahoo!メールをはじめよう
Yahoo! Mailメールアドレスは、インターネット上の郵便受け
手紙を出すとき、封筒には必ず宛先の住所を書きます。インターネットの世界にも、これとそっくりな仕組みがあります。それがメールアドレスです。あなた宛てのメールは、あなたのメールアドレスという「住所」に届き、あなた専用の「郵便受け」——これを受信箱と呼びます——にたまっていきます。
メールアドレスの形はいつも同じで、「名前@場所」という並びでできています。「@」(アットマーク)の前に書かれているのが、あなた自身の名前にあたる部分です。この部分は、多くの場合、自分で好きな文字列を決めて登録します。そして「@」の後ろに続くのが、どこの郵便局にあなたの郵便受けが置かれているか、という部分です。たとえば「〇〇@yahoo.co.jp」というアドレスなら、後ろの「yahoo.co.jp」がYahoo!という郵便局を指しています。この「@」の後ろの部分はドメインと呼ばれ、読み方は「アドレスバーと「https://」の意味」で扱った、住所の読み方とまったく同じ考え方です。
Webメールという形
メールを使うための道具にはいくつか種類がありますが、Yahoo!メールはWebメールという形で使います。専用のアプリを新しく購入したり、パソコンにインストールしたりする必要はありません。ブラウザ——「はじめてのWeb検索」で検索に使った、あのYahoo! JAPANのページを開いたときと同じブラウザです——からログインするだけで使えるメールのことです。
アカウントを登録すれば、それだけで無料のメールアドレスが1つ手に入ります。しかもWebメールの便利なところは、パソコンからでもスマートフォンからでも、ブラウザでログインしさえすれば同じ受信箱が開くという点です。家のパソコンで読んだメールが、外出先のスマートフォンでも同じように読める。1つの郵便受けを、複数の場所から覗きに行くようなイメージです。
読む
ログインすると、まず目に入るのが受信箱の一覧です。ここには届いたメールが新しい順に並び、それぞれ差出人・件名・届いた日時の3つがひと目でわかるようになっています。差出人はそのメールを送ってきた相手、件名は手紙でいう表題にあたる一言、日時はそのまま届いた時刻です。
一覧の中で、太字になっている行があれば、それはまだ開いて読んでいない未読のメールです。クリックして中身を開くと文字は通常の太さに変わり、既読として区別されます。開いた本のページに折り目がつくようなもので、一度読んだ行はひと目でそれと分かるようになっているわけです。
ここで一つだけ、覚えておいてほしい習慣があります。知らない差出人からのメールに添付ファイルやリンクがついていても、むやみに開かないことです。知らない相手から届いた見慣れない小包を、中身も確かめずに開けないのと同じ用心です。差出人に見覚えがあり、内容にも心当たりがある——そのときだけ開く。それだけで、多くのトラブルは避けられます。
書いて送る
メールを送る手順も、慣れてしまえば手紙を書くのとほとんど同じです。
- 「メール作成」(または「作成」)のボタンをクリックします。真っ白な便箋が開くようなものです。
- 宛先(To)の欄に、送りたい相手のメールアドレスを入力します。封筒の宛名書きにあたる、いちばん間違えてはいけない欄です。
- 件名の欄に、用件が一言でわかる言葉を入れます。
- 本文を書き、書き終えたら送信ボタンをクリックします。
件名は、空欄のまま送らないようにしましょう。「開く前に用件が一言で分かる」件名をつける習慣は、相手への礼儀であると同時に、無題のままのメールが迷惑メールと間違えられて読まれずに終わってしまうのを防ぐ効果もあります。
そして宛先のアドレスは、たった1文字違うだけでも届きません。手紙の宛先の住所が1文字違うと届かないのと、まったく同じ理屈です。送信前に、相手のアドレスをもう一度見直す癖をつけておくと安心です。
メール作成の画面をよく見ると、宛先の欄のそばに「CC」「BCC」という欄も見えることがあります。これは、同じメールを他の人にも同時に見てもらいたいときに使う欄ですが、その使い分けは少し奥が深いので「CCとBCCの使い分け」で改めてじっくり扱います。ここではまず、宛先・件名・本文の3つを書いて送る、という基本の形を覚えておけば十分です。
ここからは、基礎の一歩先の話です。初心者の方は読み飛ばして構いません。でも、パソコン歴の長い方ほど「そうだったのか」となる話です。
メールの実体は、自分のパソコンの中にはない
Webメールで読んでいるメールは、実は自分のパソコンの中に保存されているわけではありません。メールの本体は、Yahoo!の建物——専門的にはサーバーと呼ばれる、メールを預かる巨大な保管庫です——の中にずっと置かれたままで、私たちはブラウザを通して、その保管庫まで「見に行っている」だけなのです。
だからこそ、パソコンが故障したり買い替えたりしても、メールそのものが消えることはありません。別のパソコンから同じアカウントでログインすれば、保管庫にある同じメールがそのまま見られます。
昔ながらのメールソフトは「持ち帰る」方式
一方、Outlookのようなパソコンにインストールするタイプのメールソフトは、Webメールとは違う仕組みで動いていることがあります。郵便局(サーバー)までメールを取りに行き、そのパソコンの中に「持ち帰って」保存する、という方式です。持ち帰ってしまえば、そのパソコンでしか同じメールを開けなくなる代わりに、インターネットにつながっていなくても過去のメールを読めるという特徴があります。
「メールはパソコンの中に保存されているもの」という感覚を持っている方と、「メールはネットの向こうにあるもの」という感覚を持っている方がいるのは、実はこの2つの方式の違いによるものです。世代によってメールの感覚が違って聞こえるのは、この裏側の仕組みの違いが理由だった、というわけです。
教室のひとこま
最後に、このテーマを教えるとき、教室で毎回のように交わされるやりとりを。
講師
講師「知らない差出人の添付は開かない」という話をすると、教室の空気が一瞬こわばります。脅かしすぎるとメールそのものを怖がってしまう方が出るので、私は必ず「知っている人からの、心当たりのある内容なら普通に開いて大丈夫」という、安心する側の話とセットで伝えるようにしています。
宛先のアドレスを1文字間違えて送信ボタンを押してしまい、「あれ、届いてないみたいです」と焦る場面も定番です。そんなときは「手紙の住所も1文字違うと届かないのと同じですよ」と伝えると、たいてい「ああ、なるほど」と納得して、次からは送信前にもう一度見直す癖がつきます。