ちょっと上達!? Alt+Tabで画面切り替え
Alt + Tabウィンドウの行き来、マウスだと遠い
メモ帳で文章を書きながら、ブラウザで調べた内容を見比べる。パソコンではよくある場面です。書いては確認し、確認しては書く。そのたびに画面下のタスクバーをクリックして、メモ帳とブラウザを行き来することになります。
タスクバーのクリックで切り替えること自体は、何も間違っていません。ただ、この往復が何十回にもなると、画面の下端までマウスを運ぶという小さな動作が、意外と手に負担をかけます。用事のたびに、席を立って部屋の入口まで歩いて戻るようなものだと考えてみてください。1回なら気になりませんが、積み重なると地味に疲れます。
もし、席を立たずに——つまりキーボードから手を離さずに、一瞬で隣のウィンドウへ切り替えられたら。今日は、その方法のお話です。
Alt+Tabの使い方 ― 押しっぱなしで、トン
「Alt+Tab」と聞くと、2つのキーを同時にパチンと押すイメージを持つ方が多いのですが、コツはそこではありません。Altは押しっぱなしにして、Tabをトンと押す。これが正しい使い方です。
Altを押したままTabをトンと押すと、いま開いている全ウィンドウの一覧が画面の真ん中にパッと表示されます。Altを押したままもう一度Tabを押すと、選ばれている枠がひとつ次のウィンドウへ進みます。狙ったウィンドウのところでAltをふっと離すと、そのウィンドウに切り替わります。押している間は選ぶだけ、離した瞬間に決定、というイメージです。
まずは、メモ帳とブラウザの2枚だけを開いて練習してみましょう。
- メモ帳とブラウザ、両方のウィンドウを開いておきます。
- Altを押したまま、Tabをトンと1回押します。開いているウィンドウの一覧が表示されます。
- Altを押したままにしておくと、一覧はそのまま画面に残ります。Altを離した瞬間、選ばれているウィンドウに切り替わります。
窓が2枚だけのときは、もっと簡単です。Altを押して、Tabをトンと1回押して、すぐ離す。これだけで直前のウィンドウとの往復になります。メモ帳とブラウザを見比べる作業では、この「トンと1回」がいちばん出番の多い技になるはずです。
ついでに、並べて表示
ただ、メモ帳とブラウザを見比べる作業は、そもそも「切り替える」よりも「両方いっぺんに見たい」というのが本音ではないでしょうか。そんなときのために、Windows+←、またはWindows+→という組み合わせがあります。押すと、いま操作しているウィンドウが画面のちょうど半分にピタッと収まります(この機能をスナップと呼びます)。
たとえば、左半分にブラウザで調べものの画面、右半分にメモ帳を並べておく。ひとつの机の上に、資料とノートを並べて置くような配置です。見比べながら書き写す作業なら、Alt+Tabで行き来するよりも、こちらのスナップのほうが本命の使い方だと言えます。
ここからは、基礎の一歩先の話です。初心者の方は読み飛ばして構いません。でも、パソコン歴の長い方ほど「そんな機能があったのか」となる話です。
タスクビューを開いてみる
Windows+Tabを押すと、Alt+Tabの一覧とは少し違う画面が開きます。これをタスクビューと呼びます。開いているウィンドウが並ぶのは同じですが、よく見ると画面の上のほうに「新しいデスクトップ」というボタンがあります。
正体は「机そのものを増やす」機能
この「新しいデスクトップ」の正体が仮想デスクトップです。いまある机(デスクトップ)を片づけずに、まっさらな机をもう1台用意できる機能だと考えてください。たとえば、1台目の机は仕事用にメモ帳とブラウザを並べたまま、2台目の机には趣味の作業だけを広げておく——机ごと分けてしまえば、ウィンドウが入り乱れることもありません。
机の間を行き来するときは、Ctrl+Windows+←/→を使います。押すたびに、隣の机へすっと移動します。
パソコン歴の長い方でも、意外とこの機能は使っていません。一度「仕事の机」と「それ以外の机」を分けて使ってみると、画面の中がすっきりして戻れなくなる——そんな機能です。
教室のひとこま
最後に、このテーマを教えるとき、教室で毎回のように交わされるやりとりを。
講師
講師Alt+Tabを教えると、必ずと言っていいほど「同時に押すんですよね?」と聞かれます。そこで「Altは押しっぱなし、Tabはトンと1回」と言い換えると、手元の力の入れ方が急に揃うのがわかります。言葉の選び方ひとつで、指の動きが変わるのだと、このレッスンのたびに実感します。
もうひとつ。仮想デスクトップは、教室で紹介すると反応が真っ二つに割れる機能です。「今のままで十分」という方と、「もっと早く知りたかった」という方。私は無理に勧めず、「机が足りないと感じたときに、思い出してください」とだけ伝えるようにしています。