画面キャプチャの撮り方

Screenshot

画面キャプチャとは ― いま見えている画面を、そのまま写真に撮る

スクリーンショット(略して「スクショ」)とは、いま画面に映っているものを、そのまま1枚の写真として撮ることです。デジタルカメラで壁を撮るのと同じ感覚で、パソコンの画面そのものを撮る、と考えると分かりやすいと思います。

これが何の役に立つのか。まずひとつ目は、エラーメッセージが出たときです。難しい英単語や記号が並んだ画面を、一字一句書き写すのは大変ですし、写し間違いも起きます。そこをパチリと撮ってそのまま人に見せれば、サポート担当者や詳しい人への相談が劇的にスムーズになります。ふたつ目は、操作の手順を人に伝えるとき。「この画面のここをクリックして」を、文章より1枚の画像のほうが速く正確に伝わります。みっつ目は、あとで見返す記録として。予約完了画面や設定画面を残しておけば、あとで「あのときどうだったか」を確認できます。

「百聞は一見にしかず」という言葉がありますが、画面キャプチャは、その一見を機械に代わりにやらせる道具だと思ってください。

いちばんのおすすめ ― Windows+Shift+S

今のWindows 11でいちばんのおすすめは、WindowsShiftSです。押すと画面全体が少し暗くなり、マウスで好きな範囲をなぞって切り取ることができます。

  1. WindowsShiftSを押します。画面がふっと暗くなり、上のほうに小さなメニューが出てきます。
  2. そのままマウスをドラッグして、撮りたい範囲を四角く囲みます。囲んだ部分だけが明るく残ります。
  3. マウスのボタンを離すと、その範囲がコピーされます。画面右下に「切り取りました」という通知が出ます。

3つのキーを同時に押すのは、指の数だけ見ると大変そうに感じるかもしれません。でも分解すると簡単です。「WindowsとShiftを左手で押さえておいて、Sをトンと押す」。この順番で覚えると、思ったよりすんなり指が動きます。

撮った直後に画面右下へ出てくる通知を、消える前にクリックしてみてください。撮った画像がそのまま開き、丸で囲んだり矢印を書き込んだりできる編集画面が現れます。「ここを見てほしい」という場所に印を付けてから人に送る、ということができるわけです。

昔ながらの1発 ― PrintScreenキー

もうひとつ、昔からある方法が、キーボードの右上あたりにあるPrtScnキーです。機種によって「PrintScreen」「PrtSc」など刻印は少しずつ違いますが、同じキーです。

このキーの最大のつまずきポイントは、押しても画面上に何も起きないように見えることです。フラッシュも光らないし、音も鳴りません。「壊れているのでは」と不安になる方がとても多いのですが、実は裏側でちゃんと仕事をしています。画面全体がまるごと、クリップボード(コピーしたものが、次に貼り付けられるのを待っている場所)という「コピーの待合室」に運ばれているのです。

少し工夫すると、もっと便利に使えます。WindowsPrtScnを押すと、待合室に運ぶだけでなく、ピクチャフォルダの中にある「スクリーンショット」という名前のフォルダ(エクスプローラーで見て回った、あの部屋のひとつです)に、画像ファイルとして自動で保存してくれます。

ノートパソコンの場合、注意が1つあります。機種によってはPrtScnが、Fnキーとの同時押しになっていることがあります。このFnキーの正体については、キーボードトラブルのページで詳しく触れています。

貼り付けて、はじめて完成

クリップボードという待合室に運ばれただけでは、まだ仕事は半分です。貼り付けて、はじめて完成します。CtrlV(貼り付け)を押して、はじめて相手先に画像が現れます。貼り付け先はメールの本文、Wordの文書、ペイントなど、いろいろな場所が考えられます。

ここで、小さいけれど大事な発見があります。撮った画面をメモ帳に貼り付けようとしても、何も出てこないのです。壊れたわけではありません。メモ帳は文字専用のアプリだから、画像を受け取る仕組みがそもそも備わっていないのです。アプリにはそれぞれ「受け取れるもの」と「受け取れないもの」があります。この違いを知っておくと、貼り付けがうまくいかないときにも慌てずに済みます。

もっと深く ― 待合室の履歴帳と、写り込み事故DEEP DIVE

ここからは、基礎の一歩先の話です。初心者の方は読み飛ばして構いません。でも、パソコン歴の長い方ほど「知らなかった」となる話です。

Windows+V ― クリップボードにも履歴帳がある

クリップボードという「コピーの待合室」には、実は履歴帳が用意されています。WindowsVを押すと、有効にした瞬間から、それまでコピーしてきたスクショや文字が、時間をさかのぼって一覧で並びます。ふつうは直前にコピーしたもの1つしか貼り付けられませんが、この履歴を使えば「さっきコピーしたあの画像、もう一度貼りたい」に応えられます。一度知ると、もう手放せなくなる機能です。

撮る前に、写り込みチェックを

画面キャプチャは、画面に映っているものをすべてそのまま写します。ここに落とし穴があります。メールの差出人一覧、開きっぱなしの別のウィンドウ、ブックマークバーに並んだお気に入りの名前……人に送るつもりのなかったものまで、そのまま写り込んでしまうのです。人に見せる前に、写ってはいけないものが写っていないか、ひと呼吸おいて確認する習慣をつけておくと安心です。これは初心者に限った話ではなく、パソコンに慣れた人でもうっかりやってしまう、よくある事故です。

教室のひとこま

最後に、このテーマを教えるとき、教室で毎回のように交わされるやりとりを。

受講者
PrintScreenを押したんですけど、何も起きないんです。壊れちゃったんでしょうか……。
講師講師
壊れていませんよ。何も起きないように見えるのが正解なんです。画面はもう、クリップボードという待合室に運ばれています。試しに、Wordかメールを開いてCtrl+Vを押してみてください。
受講者
出ました! こんな仕組みだったんですね。じゃあWindows+Shift+Sのほうは、何が違うんですか?
講師講師
あちらは画面全体ではなく、必要な範囲だけを選んで撮れるのが違いです。私は日ごろの相談ごとには、ほぼこちらだけを使っています。
講師メモ ― 現場から

PrintScreenキーを押した受講者が「あれ、何も変わらない」と手を止めてしまう瞬間は、この講座でいちばん多い「無反応への不安」だと思います。私はそこで「大丈夫、実は画面はもうコピーされていますよ」と先に安心させてから、Ctrl+Vで結果を見せるようにしていました。目に見える反応がないまま次の説明に進むと、置いていかれた気持ちになる方が多いからです。

Windows+Shift+Sを教えるときは、3つのキーを一度に説明しません。まず「Windowsを押しっぱなしにしてください」、そこに「Shiftも足してください」、最後に「Sをトン」と、1つずつ足していく順番で伝えると、たいてい一発で成功します。同時押しは、同時に説明すると難しく感じるものだと、この講座を通じて学びました。

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